今回は今後の電力源として期待されているペロブスカイト太陽電池の話題である。テレビでも度々話題となっているので具体的にどのようなものなのか調べてみることにした。Si太陽電池というとSi単結晶かSi多結晶かアモルファス かで、化合物太陽電池というとGaAsとかCdTeとか等であって、いずれも半導体のPN接合かPIN接合が思い浮かぶが、ペロブスカイト太陽電池の記事ではちょっと違うみたいだ。ペロブスカイト層の片側にホール輸送層がもう一方の片側に電子輸送層がそしてそれぞれに電流を取り出す電極がある。もしかして、ペロブスカイト層がI層でホール輸送層がP層で電子輸送層がN層という理解で良いのだろうか。電極との関係となるショットキー接合とかオーミック接合という用語は意味があるのだろうか。太陽電池が物理学の世界ではなく化学の世界で表現されているような気がする。なお、ニュース的な記事だけでなくて学術文献的な解説もみると、伝導帯、価電子帯、ホール移動度、電子移動度というような聞きなれた用語も出てきて素人の物理屋としてはちょっと安心した。
なお、ぺロブスカイト層の材質は例えば であり、比較的有り触れた元素で構成されていて資源的にもとってもやさしいような。さらに、元素構成もこれらに限られたものでは無さそうで、色々と検討されているようである。今後の実用化が期待大である。。。自然にやさしい素材を用いて自然の核融合炉である太陽から放出される光を電力に変換できるというのは、非常に魅力的。地球内部の放射性元素の崩壊熱に起因する地熱と太陽からやってくる光とを自然への悪影響を効率良く抑制して利用できれば、それ以上自然にやさしいことはないように思うが。。。
ただ、もしかして本当に理想的なのは、空気中の二酸化炭素と水とを原料に太陽光を利用して炭水化物を作れる光合成であるような気もする。光合成が出来る葉緑体は植物の一部であって自然そのものだからだ。。。今回はふと思いついた戯言でした。。。いよいよ今年も最後ですね。。。