素人の戯言はまだ続く。
ppチェーンと呼ばれる水素の核融合によって太陽は を生成するのと同時に電子、陽電子、陽子といった各種の電離放射線と光子とニュートリノが多量に放出される。放出された電離放射線は地球にも到来するが運が良いことに地球は北極と南極を磁極とする磁気バリア、すなわちバンアレン帯で覆われていて地表に直接的に電離放射線が降り注ぐという状況から守られている。なお、大気上層まで到達した電離放射線は霧箱の実験で見られるのと同様に大気に含まれる水蒸気の核となって霧を生み、雲となる。一方、光子とニュートリノは豊富に地表に到達するが、ニュートリノは物質と殆ど相互作用しないために実質的に通過していくだけである。光子はある程度は大気で散乱されて減少するがかなりの量が地表まで到達する。これが太陽からの恵みとしての光となる。なお余談だが、光子は太陽内から何千年もかかって太陽表面に出てくるが、ニュートリノは相互作用が非常に弱いので太陽内で散乱されずに太陽表面に出てくることが可能で、太陽内部を調べるのはニュートリノが適しているらしい。
太陽からの光は植物の光合成のエネルギー源となると共にある程度地表を適度に暖めてくれるので殆どの場合は地球にとって恵みと考えられる。地球のエネルギー源は地殻内部の放射性物質の崩壊を熱源とする地熱と太陽からの光エネルギーとが中心であると考えられている。ー269℃の極寒の宇宙に浮かぶ地球は地球内部の地熱だけでは不十分で太陽からの光エネルギーがあって生命が存在し得る気温が維持されている。もっとも地表を適温に維持するために、地球に大量の水が存在することも奇蹟なのだが。。。