「存在は全てが光」への道2

 前回の続きで、まずは光子による電子対生成において、PT図では光子はP軸方向の1軸振動だが、電子対を生成するためにはT軸方向の振動も引き起こす必要があり、そのためのメカニズムを検討する必要がある。通常はなんらかの外部ポテンシャル、具体的には原子核が形成するクーロン場が必要なようだが、光子しか無かった場合にはどうなるのだろうか。ヒッグス機構の勉強をすれば何かヒントが得られるのだろうか。光子同士の相互作用は非線形効果が期待されているものの、相互作用が起こる確率が極めて低いようで、未だ実験的には確認されていないようだ。「存在は全てが光」から創成されるためには、最初は光子しか存在しないことを前提としないといけない。早くも行き詰ってしまいそうである。電子対生成についてそれほど理解できているわけではないので、もうちょっと調べてみたい。