早くも見直し3次元PT図

 2024-01-14の投稿『今更ながら3次元PT図の見直し復活2』で、電子の3次元PT図について下記のように書いた。

『電子の場合は、P軸方向(横波)とT軸方向(縦波)の2軸振動であって、正世界の右回りに対応して負世界が左回りに見えるのでヘリシティ \frac{1}{2} とヘリシティ - \frac{1}{2} とが混合状態として表示される。』

さらに、

『正世界の右回りがカイラリティ+1のスピン右巻き状態 \psi_R に対応する。一方、負世界の右回りが正世界から見て左回りに見えるので、カイラリティー1のスピン左巻き状態 \psi_L に対応する。なお、カイラリティとヘリシティの関係は一般には一致しないが、エネルギー E が質量 m に比べて十分に大きい場合はカイラリティ+1(-1)の状態はヘリシティ + \frac{1}{2} - \frac{1}{2} )を持つと近似してよいらしい。そして、電子の場合は2回転して元に戻ることを意味している。そして、1回転毎に何等かの相互作用が隠れていることも意味しており、純粋な自由場での伝搬ではないように思われる。さらに言えば、実電子は、スピン右巻き状態 \psi_R とスピン左巻き状態 \psi_L とを交互に繰り返して伝搬し、これは Zitterbewegung とも呼ばれるジグザグ運動に対応し、電子は光速よりも遅くしか伝搬できない。』

と書いた。

 ところで、『正世界の右回りに対応して負世界が左回りに見えるので』という表現が不自然に感じる。ヘリシティの表示が正世界には対応しているが負世界に対応していないために『見えるので」と書いてしまった。また、赤矢印と青矢印とからなるP軸振動とピンクの回転との対応が分かりずらくなってしまっていた。これも見直したい。

 そこで、電子の3次元PT図を下図のように見直す。

実電子(±1/2)の3次元PT図

また、電子に対応させて陽電子の3次元PT図を下図のようにする。

陽電子(±1/2)の3次元PT図

電子の3次元PT図についてヘリシティの表示の仕方を見直した。緑の輪が正世界の部分の回転で橙の輪が負世界の部分であって、いずれもピンクの回転の向きに対して右手系(右ねじ)となっている。これと同様にして、陽電子の3次元PT図も作成した。

 見直した電子の3次元PT図について説明すると、正世界の右回りがカイラリティ+1のスピン右巻き状態 \psi_R に対応する。一方、負世界の左回りがカイラリティー1のスピン左巻き状態 \psi_L に対応する。なお、カイラリティとヘリシティの関係は一般には一致しないが、エネルギー E が質量 m に比べて十分に大きい場合はカイラリティ+1(-1)の状態はヘリシティ + \frac{1}{2} - \frac{1}{2} )を持つと近似してよいらしい。そして、電子の場合は2回転して元に戻ることを意味している。そして、1回転毎に何等かの相互作用が隠れていることも意味しており、純粋な自由場での伝搬ではないように思われる。さらに言えば、実電子は、スピン右巻き状態 \psi_R とスピン左巻き状態 \psi_L とを交互に繰り返して伝搬し、これは Zitterbewegung とも呼ばれるジグザグ運動に対応し、電子は光速よりも遅くしか伝搬できない。

 一方、光子については下図のようにこれまで通りで、見直していない。

光子(+1)の3次元PT図
光子(ー1)の3次元PT図

 今回の見直しが意味のあるものかどうかは、今後の3次元PT図を活用した電子の振る舞いの説明に有益か否かにかかっている。。。なんて、そんなにたいそうなものではないが。。。