昨年の2023-12-19の投稿「ゼロ点エネルギーの勉強3」で、坂本眞人先生の1冊目の「場の量子論」のゼロ点エネルギー(真空エネルギー)の記載に触れた。
『【注】(12.51)の導出の際に落としたc数項は、 の場合、零点(真空)エネルギーに対応し、
(12.52)
で与えられる。・・・(略)・・・ここで注目すべき点は、真空エネルギーの値が負である点と、その大きさがちょうど実スカラー場の4倍(複素スカラー場の2倍)である点だ。』と記載されている。
ディラック場では真空エネルギーが負であり真空エネルギーが存在するということは、この本ではエネルギーが負になることを認めていると思われる。
そして、昨年の2023-11-29の投稿「量子場光学の大幅改訂」で、真空エネルギーの解釈において、 不変性が近似的に成立し、 と関係する並進不変性と一緒になって近似的に相対論的不変性( 不変性)が要請されると考えて、並進不変性も瞬時でみれば破れることが可能であるがある時間幅で平均すれば0とみなせる近似ができ、時空で積分すればきっちりと0となるという仮説を提案した。さらに言えば、正世界(plus-veres)に光子の生成を意味する正値1を負世界(minus-verse)に光子の消滅を意味する負値ー1を付与して光子の生成と消滅の繰り返しを時空の積分と考えると次のようになる。これは無限交代等比級数での解析接続である。
双子世界(twin verse)において、光子場の真空エネルギーとしては時空で積分すると0となるが、光子の生成と消滅を無限回まで繰り返すと人間が認知できる正世界(plus-verse)では真空エネルギーは となり、光子の消滅と生成の順で無限回まで繰り返す負世界(minus-verse)での真空エネルギーは となる。そして、場の量子論では真空エネルギーは空間で積分すると発散することになっているが、自仮説の量子場光学では正世界の正エネルギーと負世界の負エネルギーとで相殺されて発散することはない。
以上のように考えれば、場の量子論においてもその略近似である自仮説の量子場光学でも、正エネルギーと負エネルギーの存在のもとで最低状態とはエネルギーの絶対値で判断するものとし真空場の最低エネルギーが0であるという説明が可能となって、再定義という不思議なことをしなくても相対論的不変性( 不変性)の要請を満足することができる。 は最低エネルギーをエネルギーの絶対値で判断しなかっために の海というおかしな説明に陥ってしまったということだ。。。(偉人に対してなんという偉そうな発言をしてしまった。)
私としては、光子や電子という量子のイメージが大きさもエネルギーもかなりすっきりとしてきたように感じているのだがどんなものだろうか。。。自仮説の量子場光学は現行の場の量子論にも修正を迫るというトンデモ仮説であるが、それでもこの方がすっきりできると自我自讃。。。