光子は電磁場を量子化することで生じる概念で、エネルギーが離散化しているという点が粒子性と呼ばれており、質量がなく時空に局在する存在ではなく、平面波で表現できる。それでは、慣性質量と電荷という属性を持つ電子は波動性としては平面波の性質を持つが、本当に時空で局在しているのだろうか。霧箱の飛程を見ると局在しているように見える。しかし、慣性質量や電荷という属性を持つのは電子場である。電子は電子場に生じた波動である。そして、慣性質量は自仮説ではPT図でT軸方向に振動することを意味し、時空に局在していることと関係しているとは思えない。電荷はゲージ不変性(対称性)に基づく保存量であって、電子の電荷は電子場と電磁場との相互作用の強さを決める結合定数である。PT図において左回りは負電荷(電子)を、右回りは正電荷(陽電子)を表現している。そして、これが電荷が時空での局在性と関係しているとは思えない。もしかして、電子が原子に束縛されている際に、その電子が時空に局在しているように見えるということなのか。さらに言えば、時空に局在しているわけではなくて、電子が原子に束縛されている状態では、原子と電子の相対関係で電子が時空に存在する原子に局在しているということのように思えてきた。原子の束縛から解き放たれた電子はある程度限定された時空を平面波として伝搬するというのはどうか。少なくとも質点で表現するようなものとは思えず、むしろ時空上の電子場に拡がる波動のようなものと考えられる。さらに、自仮説的には、電子場を伝搬する素励起情報の波動ということか。この素励起情報の波動を、光子の場合は光子波(古典的には電磁波に相当)、電子の場合は電子波と呼ぶことにしたい。すなわち、原子に束縛され励起状態にある電子が基底状態に電子(光学)遷移することで電子場から光子場に放たれ光子場を伝搬する素励起情報の波動を光子波と呼ぶ。また、原子に束縛された電子が励起されて原子の束縛から解き放たれ電子場を伝搬する素励起情報の波動を電子波と呼ぶものとする。そして、光子場も電子場も時空に張られている。なお、慣習上の量子と自仮説の量子波とを敢えて区別せず、今後は「量子(量子波)」と表記する。2023-4-19まで遡って表記を修正する。それ以前はほったらかしにする。また、今更ながらQT図という表現も「時空」と「時間」がダブルブッキングしていておかしな表現だ。今後は「QT図」は使わず「時空図」を使うので過去はほったらかしにしたい。いずれは用語の整理が必要だが、当面はこのままとしたい。
「場の量子論を考慮した量子光学」の姿が少し見えてきた気がして、ちょっと良い気分。これを「量子場光学」、「 」とでも呼びたい気分だ。まだまだ先が長いのはわかっているが。・・・やっぱり戯言かなあ・・・